
りんごの品種名
北斗(ほくと / Hokuto)
収穫時期
「北斗」は、10月下旬から11月上旬に収穫される晩生種です。ふじよりやや早く出回り、秋のりんごシーズン後半を盛り上げる品種のひとつ。収穫直後から十分美味しく食べられますが、追熟させることで甘みが強まり、酸味が落ち着いてまろやかな味わいに変化します。保存性も比較的高く、冷蔵保存すれば冬の時期まで楽しむことができます。
名前の由来
「北斗」という名前は、夜空に輝く北斗七星のように人々に親しまれる存在になるようにという願いを込めて付けられました。青森県で誕生した品種で、寒冷地に合った強さや輝きを象徴する名前でもあります。
大きさ(g)
1個あたり350〜450g前後の大玉が中心で、ボリューム感のあるサイズ。果実はふっくらとして重量感があり、見た目の存在感も抜群です。
生食、加工、料理
- 生食:甘みが強くジューシーで、生で食べるのが最もおすすめ。酸味が控えめなので子どもから高齢の方まで食べやすい品種です。
- 加工:甘みがしっかりしているため、ジュースやスムージーにすると自然な甘さが楽しめます。加熱するとやや果肉が柔らかくなるため、アップルパイなどには「ふじ」より向きませんが、コンポートやジャムには適しています。
- 料理:サラダやヨーグルトに加えるとフレッシュさが際立ちます。肉料理のソースにしても、濃厚な甘さが引き立ちます。
特徴
味、食感、香りの特長
- 糖度は14〜15度前後と高めで、強い甘みが特徴。
- 酸味は穏やかで、全体的にまろやかな味わい。
- 果肉はやや柔らかめで、多汁。噛むと果汁がじゅわっと広がり、ジューシーさを実感できます。
- 香りはフルーティーで上品。甘さを引き立てるやさしい香りが楽しめます。
見た目の特徴
- 果皮は鮮やかな赤色が全面に広がり、縞模様がうっすら見えることもあります。
- 表面はつややかで、赤いりんごらしい存在感があります。
- 果形はやや縦長で、丸みを帯びながら整った見た目をしています。
その他特長
- 「北斗」は、青森県で「ふじ」と「陸奥(むつ)」を交配して生まれた品種です。両親の良さを受け継ぎ、ふじの甘さと食べやすさ、むつの大玉性を併せ持っています。
- 蜜が入りやすい傾向があり、蜜入り北斗は特に人気。見た目の赤さと蜜入り断面の美しさで高級感があります。
- 栽培面では病気に弱い部分もあり、他の主力品種に比べて生産量は多くありません。そのため、店頭で見かける機会は限られ、やや希少な品種といえます。
- その大きさと甘みから、贈答用としても人気が高く、「知る人ぞ知る高級りんご」として扱われることもあります。
✨ ポイント
「北斗」は、青森県生まれの甘みたっぷりで大玉のりんごです。ふじ譲りのバランスの良さと、むつから受け継いだ迫力のあるサイズ感で、見た目も味も楽しめる贅沢な品種。酸味が穏やかで甘さが際立つため、子どもからお年寄りまで幅広い層に人気があります。蜜入りのものは特に美味しく、贈答用としても喜ばれること間違いなし。市場に出回る数は少なめですが、見つけたらぜひ味わっていただきたい一品です。











































